赤ちゃんの脳のしくみのコラム

赤ちゃんの脳の成長

生まれたばかりの赤ちゃんの脳には、既に大人と同じ量の神経細胞(ニューロン)が出来上がっています。脳の神経細胞は、成長にあわせて数が増えるのではなく、繋がることで成長していくのです。この神経細胞同士のジョイント部分をシナプスといいます。このシナプスがニューロン同士の信号の受け渡しをするのです。つまり、脳はシナプスが増えることで発達するのです。

久保田競「脳はどこからどこへ」(小泉英明編著「育つ・学ぶ・癒す 脳図鑑21」工作舎より)

1才までは特に脳の発達が目覚しい時期で、たとえば“見える”をつかさどる第一次視覚野という部分のシナプス(脳内の神経細胞同士をつなぐジョイント部分のこと)量は生後2ヶ月ぐらいで一気に増え、8ヶ月で一生の最大数に達します。

発達初期の赤ちゃんにとって、生まれてから数ヶ月の間は非常に重要な時期です。この時期、赤ちゃんの脳は視覚・聴覚・運動能力など、ある能力を獲得するための感受性が増しており、成長にあわせたより良い刺激と遊びを用意してあげることが非常に重要になってきます。

赤ちゃんは学ぶことに非常に貪欲な存在。誰にも教えられずとも多くの能力を身につけますが、成長に応じたより良い刺激が用意されていれば、その後の集中力や積極性が大きく変わってくるといわれています。

手と脳の関係

脳は場所により分業して働いています

(小泉英明編著「育つ・学ぶ・癒す 脳図鑑21」工作舎より)

手を使ってどのような行動をするかは、脳の前頭葉にある前頭連合野という部分が考えて計画を立て、運動前野(運動連合野)という部分に伝え、運動前野がどのように手と指を動かすかを決めて、体連合野という部分に伝え、体連合野が運動の実行指令を出しています。

手を繰り返し使うことで脳が運動・行動を学習します

脳の各部のはたらきは、手の行動や運動を繰り返し行うことで、できるようになります。手の行動や運動を繰り返し行うことで、脳内の神経同士のつながりが強化されて、脳が行動や運動を学習します。

手の基本的な使い方をマスターしておくと、他の運動を学習する時にもその時に作られた神経回路網が働き、学習を助けてくれます。

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